コトノハ0003:誰がロックを殺したのか

コトノハ

rock’n roll is dead

ジョン・ライドンがPublic Image Ltd(PIL)でHawaiiという新曲を発表しました。

アルツハイマー病を抱える奥さんに捧げる曲だそうですが、PILとしては近年まれにみるいい曲ではないでしょうか(個人的にはThis is not a love song以来の名曲だと感じています)。

PILというのはライドンのバンドです。
パンクの元祖として当時一大センセーションを巻き起こしていたセックス・ピストルズのヴォーカルだったライドンが、人気の絶頂期にピストルズを脱退して新たに結成したのが、このPIL。

で、ジョン・ライドンはピストルズから抜けたときにRock’n Roll is Dead(ロックは死んだ)と言って大騒ぎになったんです。

当時既に大御所だったニール・ヤングはわざわざHey Hey, My Myという曲の歌詞でRock and roll can never dieと歌ったほど。

哲学者のニーチェは「神は死んだ」と言いましたが、当時の人にとってものすごいインパクトだったと思います。それと同じぐらいのインパクトを70年代終わりの世界に与えた言葉です。

確かにその後、ニューウェーブやらテクノやらヒップホップやらハウスやらと新勢力が台頭してきてロックの存在感は薄くなりましたね。

たぶん正確に言うと「ロックの時代は終わった」ですけど「ロックは死んだ」の方が圧倒的に心に残る言葉になってます。

あの当時の時代を表現する名キャッチコピーのひとつだと思ってます。

#contents_jp #ことば #名言

コトノハ

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この記事を書いた人

CONTENTS.JP代表。企画を考えるところから、コピーライターとして広告を作ったり、サイトを作ったり、等々いろいろやってます。

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