ルビコン川を渡る
「ルビコン川を渡る」とは、「とても重大な決断をすること」または「後には引き返せない決断を行うこと」という意味でつかわれる言葉です。
古代ローマ時代にユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)がルビコン川を渡ったという故事から生まれたことわざです。
川を渡ると言えば、日本では大井川が有名ですね。
江戸時代、東海道の難所は箱根の山と大井川と言われていました。
「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」
こんな歌が読まれるほど、大井川は難所。
なにしろ江戸時代は、軍隊が移動できないよう川に橋がかけられていませんでしたので、渡るのは肩車をしてもらうなどの手段しかなく、雨などで水量が増えると何日も足止めされたんだそうです。
とうことはルビコン川は大井川以上に広く、水流の急激な川が想像されます。
調べてみました。
ルビコン川は、今のルビコーネ川だと言われており、川幅は狭いところで1メートル、広いところでも5メートル程度の小川
え、小川?!
なんで小川を渡るのが「とても重大な決断」なんでしょう?
さらに調べてみるとこんなことがわかりました。
- 当時ルビコン川は国境だった
- カエサルは川を渡った属州を任されていた
- 軍を率いて国境を越えることは禁止されていた
- 禁を破ってカエサルは川を渡った
つまり、法を破って国境を越えて戦争を始めたという意味だったんですね。
有名なのに小川だなんて、私はルビコン川に実際に行ってみたくなりました。
それはさておき、みなさんは「ルビコン川を渡った」といえるような重要な決断をした事がありますか?
もし「これは!」という瞬間があったら、ぜひこの「ルビコン川を渡る」という言葉を思い出してみてください。