ヘソで茶を沸かす
「おかしくてたまらない」ときに「ヘソで茶を沸かす」と言ったりします。
「すごくおもしろい」とほめているより、「バカバカしすぎる」とディスるニュアンスが強い感じですかね。
大笑いするとお腹を揺らしますよね。あまりにおかしくて、お腹がものすごく揺れて、熱を持ちはじめて、まだ笑い終わらないからどんどん熱くなってきて、とうとうヤカンを乗せたらお湯が湧くほど熱くなった…みたいな(笑)
ものすごいシュールな状況ですね。
これがことわざになってしまうのですから、人間の想像力は計り知れないですよね。
江戸時代の浄瑠璃に出てくる言い回しで「ヘソを茶化す」という「へそをバカにする」という意味の言葉があり、それが「茶を沸かす」に変化したという説もあるそうです。
でも笑いすぎのお腹が熱を持ってお茶が沸いた、という説の方がおもしろいので好き。
あまりに怒りすぎたおっさんの頭から湯気が出てきた、なんて表現に近いですね。さらに怒るとピーッて、蒸気機関車の警笛みたいな音がしたりして。
ものすごく、わんわん泣くと涙がどんどん溢れてきて、部屋中いっぱいになって、溺れちゃう、とか。
両腕をぶるんぶるん回していたら、それがプロペラ代わりになって空飛んじゃう、とか。
頭を打つと、頭のうえを星がくるくる回る、とか。
大げさでシュールな表現って、昔のギャグ漫画にはいっぱいあったな、そういえば。
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