コトノハ0017:すんごい技

コトノハ

ヘソで茶を沸かす

「おかしくてたまらない」ときに「ヘソで茶を沸かす」と言ったりします。

「すごくおもしろい」とほめているより、「バカバカしすぎる」とディスるニュアンスが強い感じですかね。

大笑いするとお腹を揺らしますよね。あまりにおかしくて、お腹がものすごく揺れて、熱を持ちはじめて、まだ笑い終わらないからどんどん熱くなってきて、とうとうヤカンを乗せたらお湯が湧くほど熱くなった…みたいな(笑)

ものすごいシュールな状況ですね。

これがことわざになってしまうのですから、人間の想像力は計り知れないですよね。

江戸時代の浄瑠璃に出てくる言い回しで「ヘソを茶化す」という「へそをバカにする」という意味の言葉があり、それが「茶を沸かす」に変化したという説もあるそうです。

でも笑いすぎのお腹が熱を持ってお茶が沸いた、という説の方がおもしろいので好き。

あまりに怒りすぎたおっさんの頭から湯気が出てきた、なんて表現に近いですね。さらに怒るとピーッて、蒸気機関車の警笛みたいな音がしたりして。

ものすごく、わんわん泣くと涙がどんどん溢れてきて、部屋中いっぱいになって、溺れちゃう、とか。

両腕をぶるんぶるん回していたら、それがプロペラ代わりになって空飛んじゃう、とか。

頭を打つと、頭のうえを星がくるくる回る、とか。

大げさでシュールな表現って、昔のギャグ漫画にはいっぱいあったな、そういえば。

#contents_jp #ことば #名言

コトノハ

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

CONTENTS.JP代表。企画を考えるところから、コピーライターとして広告を作ったり、サイトを作ったり、等々いろいろやってます。

目次