遺伝子工学の未来
クローンって知ってますか?
生き物はその細胞に自分の設計図=遺伝子を持っているんですが、その遺伝子をコピーしてつくったのがクローン細胞。
細胞がコピーしてつくれるってことは生物そのものもコピーしてつくれるという訳で、実際にクローン羊がつくられています(ドリーという名前。もう死んでしまいました)。
このクローン技術によって現代に恐竜を蘇らせたのが「ジェラシック・パーク」です。
琥珀に閉じ込められた蚊の化石が、実は恐竜の血を吸っていて、その血の遺伝子から恐竜をつくるというすごい発想の映画です(遺伝子が刻まれているDNAは500〜600年経つと判別不能になってしまうため、実際には何千年も前のDNAから恐竜をつくるのは不可能らしいのですが…)。
植物を育てるときに「差し木」というのをする事があります。切った茎を土に挿すとやがて根が生えてきて、という育て方です。実はこれもクローンだそう。
クローン技術はSFの話じゃなくて、いま既に実用化されているんですね。
とはいえ、動物のクローンはまだ実験段階みたいです。前述のヒツジに加えて、カエルとかウマとかイヌとか誕生しているらしいのですが、簡単にすぐにクローン動物がつくれるという段階ではないらしいです。
まだ実験段階とはいえ、ほ乳類のクローンが可能ということは「人間のドローンはできるのか」っていうのが気になりますね。
結論から言うと技術的には可能らしい。
でも、倫理的に禁止するみたいな事になっているようです。
でもね、仮にクローン人間ができたとしても、そのクローンは自分と全く同じ人間にはならないそう。
20歳の私のクローンを作った場合、そのクローンは赤ん坊だそうです。
いきなりもう1人の20歳の私が生まれるわけではないんですね。
つまり誕生してから20年間を私と同じ環境で私と同じ教育や経験をさせないと私と同じ人間にはならないのです。
で、映画の「ジェラシック・パーク」ですがタイトルが示すようにクローン技術で生まれた恐竜の動物園(恐竜園?)をつくるというお話。そんなテーマパークがあったら、絶対行きたいけどね。
ジェラシックパーク(1993)
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