日本の政治と危機管理
ゴジラ大好物です。
たぶん映画はほとんど全部見ていると思います。
こどもの頃はよく親に連れられて映画館で見てました。東映まんがまつりで仮面ライダーもやってたけど、映画的にはゴジラの方が好きでした。
ゴジラは全部で30作品ぐらいあるのですが、結局第一作目のゴジラがいちばん好き。ストーリーや演出もちゃんと映画しているので。
最初の頃は悪い大人が血流して死んだりして、けっこうドラマ的にもおもしろかったのですが、ミニラとか出てくる頃になるとおふざけ要素が多くなって、ノレなくなってくるんですよね。
メカゴジラとかガイガンとかクリーチャー的にはかっこいいんですけどね。
平成ゴジラシリーズの大森一樹監督作品とかミレニアムシリーズの金子修介や北村龍平の監督作品とか期待値高かったんですけど、私的にはどれもイマイチでした。
で、庵野秀明さんのシン・ゴジラ。これが期待以上に良かった。一作目の次に好きかも。
お話は別段奇をてらうこともなくゴジラという未知の生命体が日本に上陸して「さぁ、どうしよう」というパニック・ムービーの王道ですが、細部がリアルでおもしろいんです。
特に日本政府の動き。
閣僚がどう対応してよいのかわからずウロウロするところとか、世界から見放されそうになっても何も手が打てないところとか、きっとそうなるんだろうなという感じ。
後手後手で何もできない政治家を尻目に、巨災対という官僚たちの臨時組織が対応策を練るなんて構図はいかにも日本で、笑えます。
阪神・淡路大震災とか東日本大震災とかコロナ禍とか、現実の日本にもゴジラの出現に匹敵するようないろいろな災害がありましたけど、そういうときの危機管理はどうあるべきか、なんてことを考えさせられたりもしましたね。
シン・ゴジラ(2016)
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