甘くて切ないアメリカの歴史
「 フォレスト・ガンプ(Forrest Gump)」はトム・ハンクス主演のアカデミー作品賞受賞作。
主人公のフォレスト・ガンプの人生をアメリカの歴史になぞらえていて、昔は悪いこともしたけど的なまとめ方がややハートウォーミングすぎる気もしますが、観た後にやさしい気持ちになれる映画です。
どんなアメリカが描かれているかというと…
- エルビス・プレスリー
- 児童虐待
- アメリカン・フットボール
- 人種問題
- ケネディ大統領暗殺
- プレイボーイ(雑誌)
- フォークソング
- ベトナム戦争
- ヒッピー
- 反戦運動
- ブラックパンサー党
- ジョン・レノン
- 冷戦
- ウォーターゲート事件
- ドラッグ
- アップル・コンピューター
といったキーワードが並ぶ感じです。
1つ1つのエピソードは深く突っ込んでいないので、この映画を観ただけでアメリカの歴史がわかるわけではありませんが、でも大体こんな風な流れだったんだという概略がわかります。
例えば黒人が大学に入学しただけで大騒ぎになるとか、反戦集会にものすごい数の人が集まったとか、気になるシーンが散見されます。
なので映画の中で興味を引いたシーンを調べたりするとおもしろいかもしれません。
大統領の暗殺(もしくは暗殺未遂)がけっこうな回数で出てくるので、実際にいつ誰が狙われたのかとか。アップル・コンピューターの株の話が出てくるんですが、その株がどの程度値が上がったのかとか。興味は尽きません。
関連する映画を観ていくというのもおもしろいですね。
- エルビス・プレスリー→「エルヴィス」
- ケネディ暗殺→「JFK」
- ベトナム戦争→「地獄の黙示録」
- ウォーターゲート事件→「大統領の陰謀」
- アップル・コンピューター→「スティーブ・ジョブズ」
などなど。
邦題の「一期一会」というのが余計で、食わず嫌いというか、観ず嫌い状態だったのですが、観たらカート・ヴォネガット(Kurt Vonnegut)とかジョン・アーヴィング(John Irving)とかの小説に似た世界観で、アメリカというか人間の愛すべきエキセントリックさが描かれていて、その辺りが好きな人はとても楽しめる映画でした。
フォレスト・ガンプがお母さんに教えられたとして「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない」という台詞があるのですが、まさにこの名言のような映画です。
フォレスト・ガンプ(1994)
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