アメリカの裏社会
「 ゴッドファーザー」は1972年に公開されたフランシス・フォード・コッポラ監督のアメリカ映画。マーロン・ブランドやアル・パチーノといった大スターも出演しています。
アメリカのマフィアの話です。
アメリカというのは移民の国なんですね。元々住んでいたのはネイティブ・アメリカンと呼ばれる人々で、多くはヨーロッパなどから移民してきました。
この映画のコルレオーネ・ファミリーもイタリア移民です。
当時のマフィアはイタリア系が主流で、5大ファミリーが出てくるんですが、名前と顔からしてみんなイタリア系。途中でイタリア語で会話するシーンも出てきたりします。
そういえば映画「レノン」のジャン・レノもイタリア移民の役でしたね。
で、この映画を見て感じるのは、アメリカは豊かだという事です。
冒頭結婚式のシーンからはじまるんですが、それが1945年。
太平洋戦争が終わった年です。
空襲もあって日本はボロボロでしたが、そのときのアメリカは盛大な結婚パーティを開くんです。マフィアのボスの家だからお金もあったんでしょうが、ちょっとしたフェスぐらい人がいるんですよ。
家も立派だし。
こんなに豊かな国と戦って、そりゃ日本は負けるはずだ、と納得する豊かさです。
終戦直後を描いた日本の映画(「火垂るの墓」とか)と雲泥の差です。
それと「ゴッド・ファーザー」という言葉。
ゴッド(神)だしファーザー(父)だし、マフィアのラスボスみたいな意味かと思ったら「名付け親」みたいな意味だったんですね。
ハリー・ポッターにこの言葉が出てきてはじめて知りました。
で、改めて見直したら「私をゴッド・ファーザーと呼びなさい」みたいなセリフがあるんですね。
ん?
「私を名付け親と呼びなさい」って意味通じないですよね。
調べてみるとキリスト教で名付け親の習慣があるのですが、これって名前を付けて終わりではなくて、「後見人」というニュアンスが強いんですね。
それで納得しました。
「私をゴットファーザーと呼びなさい」は、「私を後ろ盾だと思いなさい/ファミリーの影響下に入りなさい」という意味だったんですね。
ちなみに「ゴッドファーザー愛のテーマ」という有名な挿入曲があるんですが、これ昭和の人たちにはメチャ有名です。
当時の暴走族が6連ホーンというのを付けて鳴らしまくっていて、これが「パララパララパラパ〜」っていう「ゴッドファーザー愛のテーマ」のメロディだったんです(笑)。
映画の出来としては、ビジュアルといい、ストーリーといい、出演者といい、どれもたいへん素晴らしく、見ておいて損のない作品だと思います。
ゴッドファーザー(1972)
#contents_JP #映画 #映画は先生
【アマゾン・プライムビデオに申し込めば30日間の無料体験期間中ならタダで映画が観られます】