
この現象、名前は?
モンデグリーン
歌詞を別の言葉に聞き違えること

実は、存在しない女性の名前がそのまま現象名になりました。
解説
何年も歌ってきた歌詞が、実は全然違う言葉だった——この聞き間違いには 「モンデグリーン」という名前があります。 名づけたのは、アメリカの作家シルヴィア・ライト。1954年11月、雑誌 『ハーパーズ』に寄せたエッセイ「レディ・モンデグリーンの死」で提唱しました。 子どものころ、母が読んでくれたスコットランドのバラッドの一節 「laid him on the green(彼を緑の草の上に横たえた)」を、彼女は 「Lady Mondegreen(モンデグリーン夫人)」だと思い込んでいたのです。 つまり、存在しない女性の名前が、そのまま現象の名前になりました。 言葉自体が、自分の由来を体現しているわけです。 この言葉は2000年にランダムハウス英語辞典、2002年にオックスフォード英語辞典、 2008年にメリアム・ウェブスターにも収録されました。日本語では、外国語の歌詞を 日本語のように聞き取るタイプを「空耳」と呼びますね。 面白いのは、一度そう聞こえてしまうと、その後も同じ歌詞に聞こえ続けること。 別の解釈が記憶に残り、音の受け取り方を先回りして導くからです。しかも、 面白い聞き間違いほど強く固定されるという研究もあります。あなたが今も 直せないあの歌詞、たぶん一生そのままです。
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