
梶井基次郎の短編『檸檬』で、主人公の「私」が書店の丸善に持ち込み、棚に置いたレモンを見立てたものは何でしょう?
爆弾
「黄金色に輝く恐ろしい爆弾」

実は爆発は空想。レモンを置いたまま店を出ただけ
解説
梶井基次郎の短編『檸檬』(1925年、同人誌『青空』創刊号)。主人公の「私」は、書店の丸善に持ち込んで棚に置いたレモンを「黄金色に輝く恐ろしい爆弾」に見立てます。
えたいの知れない不吉な塊に心を押さえつけられ、京都の街をさまよう「私」。寺町の果物屋でレモンを一つだけ買うと、その冷たさや香りに、気持ちが少しほどけていきます。
丸善に入った「私」は、画集を積み上げた「城」のてっぺんにレモンを据えつけ、何食わぬ顔で店を出ます。十分後に丸善が大爆発したらどんなにおもしろいだろう、と空想しながら、京極を下っていくのです。
京都の丸善が2005年に閉店したときには、本の上にレモンを置いていく客が話題になったといいます。
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