真っ赤な嘘
全くの嘘(うそ)のことを「真っ赤な嘘」と言います。
なぜ「赤」なのかというのは諸説あるのですが、親戚でも友達でもない人を「赤の他人」と言ったりすところから、「赤=完全」みたいに使われている事がわかります。
(ちなみに赤ん坊の「赤」は、皮膚が薄く肌の色が赤く見えるからなので、「赤=完全」とは違う意味ですね。)
それに対して「青」は、「未熟」とか「若い」とかいうニュアンスで使われてます。
例えば、未熟な若者のことを指す「青二才」。「赤」との対比で言えば「青=不完全」ですね。
マーケティング用語で、競合のいない市場を「ブルーオーシャン」、競合の多い市場を「レッドオーション」と言いますが、これも「青=少ない」「赤=多い」で、ほぼ同じニュアンス。
人生を四季に例えて次のように言うことがあります
- 青春(せいしゅん):10代〜30代
- 朱夏(しゅか):30〜50代(朱は赤)
- 白秋(はくしゅう):50〜60代
- 玄冬(げんとう):60代〜(玄は黒)
こうなると「青」が若々しくて、「赤」が成熟しているという感じがよくわかります。
で、「真っ赤な嘘」に話を戻すと、思い出すのがジョージ・ロイ・ヒル監督のアメリカ映画『スティング』。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが主演の1973年公開の映画です。
原題の『Sting』は俗語で「騙す」という意味。細かなストーリーは実際に映画を観て楽しんでもらうとして、とにかくおもしろい。痛快な「真っ赤な嘘」が楽しめます。
映画はすごく面白いのですが、基本的に「嘘」はやめたほうがいいと思います。
「嘘」って短期的には上手い対処法に感じますが、長期的には信頼や信用を失って、いいことはありませんから。
でも、相手のためにどうしても嘘をつかなければならない、なんて場面がこの先訪れるかもしれません。
(もちろん、そんな場面は訪れない方がいいのですが…。)
その時、もし嘘をつくときは、絶対に誰にもバラさないで墓場まで持っていく覚悟で。
あなたが死んでもバラさなかったら、それは相手にとって嘘ではなく、真実になってますから。
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